矯正治療後の後戻りについて
矯正治療で歯並びをきれいに整えても、後戻りしてしまうリスクがあります。後戻りとは、矯正治療で移動させた歯が元の位置に戻ろうとする現象です。治療直後は歯周組織がまだ安定しておらず、この時期に適切なケアを怠ると後戻りが発生しやすくなります。矯正治療が終わった後も、歯科医師の指示に従い、適切なケアを継続することが不可欠です。当院では、後戻りしてしまった方への治療も行っておりますので、お早めにご相談ください。
後戻りの治療方法
部分矯正による治療
矯正治療後、歯並びが元の状態に戻ろうとする「後戻り」が発生することがあります。後戻りは完全に元通りになるわけではなく、歯並びが少し乱れる程度です。そのため、後戻りの治療には部分矯正が適用されることがあります。矯正治療後に歯並びが再び乱れ始めたと感じた場合は、早めにご相談ください。
治療期間や費用を抑えることができます
歯の本数や動かす範囲が少ないため、歯並び全体を対象とする矯正治療に比べて、治療が短期間で終了します。また、歯を移動させる距離が短いため、歯の根の吸収を抑えられるという利点もあります。歯並び全体を矯正する場合と比較して、使用する器具も少ないため、費用を抑えることが可能です。
後戻りは早期治療が重要です
後戻りの症状がみられた際には、速やかに歯科医院へ相談することをおすすめします。再び矯正を受けることに抵抗を感じ治療を先延ばしにすると、後戻りが進行し、歯並びの問題が深刻化する可能性が高まります。軽度の症状のうちに治療を始めることで、治療費や治療期間を抑えることができます。
後戻りを防ぐために
保定装置（リテーナー）の装着
後戻りを防ぐためには、保定期間を設けてリテーナーを装着する必要があります。リテーナーは、矯正治療後の歯並びを維持するための装置です。一般的に保定期間は2年程度ですが、状況によってはそれ以上の期間が必要になることもあります。リテーナーは取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に邪魔になることはありません。
健康な歯を維持するための定期検診
矯正治療が終了し、美しい歯並びを手に入れても、その後のケアを怠るとむし歯や歯周病のリスクが高まり、せっかくの矯正治療が無駄になってしまう可能性があります。定期的に歯科医院での予防処置を受けることで、健全な口腔内環境を維持することが大切です。日々のブラッシングだけでは不十分な場合もあるため、プロのクリーニングと定期検診を受け、むし歯や歯周病の早期発見を目指しましょう。
エアフローでより質の高いクリーニング
エアフローは、パウダーをジェット噴射で歯に吹き付け、歯の表面を傷つけることなく歯垢や着色汚れなどを落とすクリーニング方法です。定期的にエアフローを受けることで、歯垢やバイオフィルムを取り除き、清潔な口腔内環境を維持できます。
後戻りについてのよくある質問
他院で矯正治療を受けて後戻りした場合も、再治療は可能ですか？
他院での矯正後に後戻りをしてしまい、再治療をご検討の方も、お気軽にご相談ください。
後戻りのリスクを軽減するには？
矯正治療後は、歯並びの後戻りを防ぐために保定装置（リテーナー）を装着する必要があります。定められた期間中に保定を続けることが重要です。