舌痛症治療
舌痛症は、舌や口腔内に明らかな異常がないにもかかわらず、違和感がある状態を指します。そのため、舌痛症の治療には歯科医院での専門的な診断が必要ですが、その原因はまだ完全には解明されていません。
口腔内の乾燥
内科的疾患や自己免疫疾患、ストレス、薬の副作用などにより唾液が減少し、口腔内が乾燥することがあります。乾燥した口腔内は違和感や痛みを引き起こすことがあります。また、むし歯や歯周病になりやすいです。
口腔粘膜の浮腫み
口腔内で無意識の歯ぎしりや噛み締め、舌の過度な刺激などが繰り返されることで、口腔粘膜に浮腫みが生じ、痛みを引き起こすことがあります。また、過度の刺激により口内粘膜が損傷し、炎症が起こることも考えられます。
口腔常在菌の増殖
不適切な歯磨きや口内清掃、免疫力の低下、あるいは抗生物質の長期使用などが原因で口腔内の常在菌が増殖し、口内粘膜に炎症を引き起こすことがあります。この炎症が痛みや違和感をもたらすことがあります。
ウイルス性疾患
ヘルペスウイルスや水痘/帯状疱疹ウイルスなどのウイルスが口内炎を引き起こすことがあります。これらのウイルスは神経にすみついており、神経痛や炎症を引き起こすことがあります。
ストレス
ストレスや精神的な要因が口腔内の痛みを引き起こすことがあります。ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、口腔内の血行や唾液分泌に影響を与え、口内粘膜の刺激感や痛みを増幅させる可能性があります。
栄養不良
栄養不良によるミネラル不足や貧血も口腔内の痛みの原因となります。しかし、これらの場合は、明らかな舌炎が生じることが多く、全身症状も現れることが一般的です。
口腔外科専門医による治療
当院には、口腔外科専門医が在籍しています。親知らずの抜歯や顎関節症などの口腔外科診療はもちろん、舌の違和感を改善する治療まで幅広い対応が可能です。口腔内に痛みを感じる場合は、一度ご相談ください。